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2021 11 04
脊柱側弯症は日常生活に大きな影響を及ぼす場合があります
ご両親に脊柱側弯症の病歴がある場合、おそらくあなたにも同じ病気にかかる可能性が高いと考えられています。最初は痛みを感じないため、発症に気付くことはできません。ただし、治療せずに放っておくと、さらに合併症を引き起こす可能性があります。脊柱側弯症が重度な状態に進行するのを防ぐために、手術が必要となる場合があります。
脊柱側弯症とは、小児の成長期に起こることがある脊柱の不自然な湾曲のことです。世界的な健康情報サイトであるMedical News Todayによれば、症状は思春期直前に現れることが多いようです。医学専門家にも脊柱側弯症の発症要因は分かっていませんが、神経筋の障害や筋肉の衰弱に関係しています。
あなたが軽度の脊柱側弯症の場合、日本では通常、担当医があなたに理学療法を勧めたり、脊柱側弯症用のブレイスの装着を求めることがあります。これらを行わない場合は、最終的にあなたの生活の質に影響を及ぼす可能性があります。脊柱側弯症が原因で、以下の様なさまざまな健康上の問題が生じる可能性があります。
- 心臓の病気
脊柱が横向きに曲がるため、心臓に過剰な力がかかります。心臓は酸素を十分に含んだ血液を他の体組織へ送り出すのが困難になります。
- 呼吸困難
脊柱が胸郭を圧迫することによって、呼吸が困難になることがあります。また、湾曲が悪化するにつれて脊柱が硬くなり、呼吸時の肺の拡張が抑制されます。
- 慢性的な痛み
脊柱が背中の神経を圧迫するため、時折、慢性的な痛みが生じます。また、関節にも炎症が起きるため、腰部が腫れることもあります。
- 平衡障害
日本では脊柱側弯症を治療しないと、「固有感覚」に何らかの問題が生じる可能性があります。これは、目を閉じていても、あなたの体の位置を感知する感覚です。身体のバランスや協調に影響を及ぼします。
- 変形性関節症
湾曲が重度になると、早期の変形性関節症が発症する可能性があります。通常は、加齢の徴候が現れるときに発症するため、45歳を過ぎた患者さんにのみ起こります。しかし、脊柱側弯症の患者さんは、椎間板の損傷がよく起こるため、変形性関節症にかかりやすくなります。
- 消化器の問題
重度の脊柱側弯症は、骨格系、循環系、神経系、呼吸器系だけでなく消化器系にも影響を及ぼします。これは、消化管の末梢神経が脳につながっているからです。脊柱側弯症はこれらの神経を傷つける可能性があるため、結果として胃酸の逆流や胸やけなどの消化器の問題が起こることがあります。
他の合併症の発症にも影響することを考えると脊柱側弯症恐ろしい病気です。しかし、これらの合併症は、脊柱側弯症の治療を受けることによって予防できます。脊柱側弯症に対して手術が必要な場合もありますが、あなたはこのような包括的な治療を必要としない、ごく少数の幸運な患者かもしれません。
今までに肩の左右の高さが違ったり、胸郭の隆起などの脊柱側弯症の症状を発症したことがある場合、Bones and Beyond(ボーンズ&ビヨンド)の脊柱側弯症専門医まで是非ご相談ください。私たちは、あなたに脊柱側弯症に対する最適な治療を提供するお手伝いをします。